ISBN:4344404777 文庫 村上 龍 幻冬舎 ¥648

セリエAで活躍する日本人プレイヤーと友人の小説家が、死を招くドーピング剤に関する事件にかかわっていく物語。

最初、この本を買うとき、2日間も迷った〜。
第1の理由は、村上龍って、私にとってピンかパーか。すっごく面白いか、まったく面白くないかのどちらかで、本の裏の説明を見るだけじゃ、なんとなく判断できなかったんだよね。
第2の理由は、ネタがサッカーだから。そんなに激しくサッカー好きじゃないし、はたして本で読んで面白いのか、疑問。

でも何となく買ってみたけど、いや〜イッキに引き込まれました。けっこう面白かったです。

まず、とっかかりのところで、ペレの話がちょっと出てくるんだけど、村上龍の「5分後の世界」でもペレの話が出てきたので、違和感なく導入できたー。
それから、イタリア人のサッカーへの情熱。けっして趣味じゃないってあたり、なんとなくわかるな〜。

最後のほうのユヴェントスvsメレーニアの試合なんか、そんじょそこらの試合見るより、きっとずっと面白かった!
デル・ピエロ、インザーギ、ジダンといった実在の選手が出てきて、恐ろしいトライアングルを作ってたり、ユヴェントスがスズメバチのような攻撃をしかけてたり・・・といった具合。

あとは、おいしそうなモノもいっぱい登場して、読みながらおなかがグー。中でも、イタリアのミルフィーユとポルチーニ、サッカー場で売っている黄色いキャップがついているリキュール入りエスプレッソには、ひかれまくったな〜〜。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★

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