ISBN:4062739496 文庫  井上 夢人  講談社 ¥933

やる気のない警備員の西岡が、新興宗教の警備をすることになって、初日にある事件発生!んで、その日を境に、頭の中に違う人格の誰かが、入り込んでしまった!…という物語。

んで、西岡の頭の中で誰かの声がするんだけど、西岡は自分の気が狂ったんじゃないかと思うのね。でもだんだんその声と女性と会話したり、事件の推理をするようになっていく。

こんなこと自分におこったら、まずどうしたらいいかわかんないよね〜?どこに行ったらいいか、わかんないよ。
西岡は、まず神経科だか精神科みたいなところに行くんだけど、ふつうはそれぐらいしか思い付かない!

物語はテンポよくどんどん面白く進んでいき、厚さが2センチ以上ありそうな文庫でも、あっという間に読んでしまったよ。
とても面白かったんだけど、その一方で、気が狂ったに違いないけど、そうと思えないフシがあると思っている西岡。そしてそれを医者にも全然わかってもらえないし、真にわかってくれる人なんて誰もいないっていうのが、苦しそうで苦しそうで、読んでいるだけでも苦しかったよー。

でも、そんな状況だからこそ、あんなに恋にのめりこんじゃったんだろーなー…と思った。

そんで、異常事態発生のとき、西岡はプーだったんだけど、つくずくプーでよかったな〜。とかも思った。そこまで西岡の心配することもないんだけどさ〜( ̄◇ ̄;

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★☆

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