ifの迷宮

2004年3月21日 読書
ISBN:4334734693 文庫  柄刀 一  光文社 ¥819

宮部みゆき絶賛!!みたいなことが帯に書いてあって、つい買ってしまった1冊。ジャンルは本格推理?最近本格推理ってほとんど読まなくなったけど、久々に挑戦。解説も宮部みゆきさんが書いているので、いつもは読まないこと多いけど、今度はちゃんと読みました。

舞台は近未来の日本。
遺伝子の研究が相当進んでいて、治療などにも役立っているけれど、遺伝子による差別が起こりはじめている社会。
ある日、遺伝子研究の先駆的企業・SOMONグループの一族で、殺人が起こります。
そして、いくつかの殺人に遺伝子の問題が、深くからまってきます。

読んでいる途中で、フジテレビの「サイエンスミステリー」というDNAの不思議や運命についてやってたのを見たこともあったし、さらに興味深く読みました。

遺伝子の運命に強く立ち向かっていく人、逃げようとして結局運命にからめとられてしまう人、いろいろな人が出てきますけど、最後はなんとなく「やっぱ愛だな」と思う1冊でした。

解説で、作者の柄刀さんが自分の作品のことを「情報うんちく系のミステリー」といっていると書いてありました。科学ちっくなことを扱うとどうしてもそうなってしまうかもしれませんが、登場人物の感情をからめながら、書いてあるので、うんちくもあまり抵抗なくサラっと読めた感じ。

密室解明の説明のほうが、読むのちょっとめんどくさかった〜。本格推理だから仕方ないか。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索