黒十字の騎士

2004年4月26日 読書
ISBN:4789722449 文庫  ジェイムズ・パタースン 訳:大西 央士 ソニー・マガジンズ 2004/04 ¥987 

11世紀、十字軍時代の南フランスが舞台の小説です。
旅芸人に育てられ、南フランスの村で夫婦生活を続けていたユーグは、ひょんなことから十字軍に参加し、戦に出ますが、途中で“あること”がきっかけで脱兵し、帰ってきてしまいます。
村に帰ってくると奥さんとまだ見ぬ息子が、領主に殺されたか、連れ去られたかわからなくて、家も焼き払われた状態。

まーそれからいろいろあるんですが、ユーグは、宮廷道化師になり、憎き領主の城に潜入し、さらに例の“あること”がきっかけで、民衆を先導し、領主から権利を取り戻そうと、紛争することに。

途中はワクワクドキドキ、そして最後は、まるで欧州版水戸黄門状態で一件落着する、なんともスカーッとする物語です。

それにしても、わからないのが「宮廷道化師」(ジェスター)という職業。よくRPGとかのゲームにも出てきたような気がするんですが・・・。
この本では、城主や貴族達を、一流のウィットをもって笑わせたり、なごませたりするのが商売のようですが、そんな役ってはたして必要なの??そこがよくわかんない。
解説によると、クラウンやピエロとは全然違うもので、「道化師」にして「人間の行為を行う人」「み業を行う人」と書いてありましたが、イマイチよくわかんない。
下品な芸を行わなかったり、秘密の会合や集まりにいたとしても、秘密を守れるとか、そんな感じなのかな??でも、そんな場にわざわざ道化師なんて呼ばなくたって・・って思うし。

そこはわかんなかったけど、そんなのわかんなくても、充分楽しめる物語ではあります!

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★

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