ISBN:4042826040 文庫 マックス・アラン・コリンズ 訳:小田川 佳子 角川書店 2002/12 ¥680

アメリカのドラマ「ダークエンジェル」のノベライズ第2弾です。TVの第2シーズンの続き。

舞台は近未来−電磁波テロで壊滅状態になった後のアメリカです。
主人公マックスは、国の研究所<マンティコア>で遺伝子操作されて生まれた究極の兵士である、19歳の女性。(うわっ19歳だったのか!?)
TVシリーズで、マックスは<マンティコア>で遺伝子操作され生まれ隔離されていた仲間たち(ジェネティック)を解放します。

しかし、ジェネティックはいろいろな動物の遺伝子があわさっているため、研究初期のジェネティックは、ヘビ人間がいたり、犬人間がいたり。その他さまざまな原因で、社会から憎まれ怖がら、迫害されていきます。

そこでマックスが中心となり、ジェネティックたちが団結して、国民として人間としての権利を勝ち取ろうとします。

しかし、ジェネティック&マックスの宿敵ともいえるホワイトの陰謀が横行し、さらにはぐれジェネティックのものと思われる犯罪が起きたりして、トラブルにつぐトラブル。

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TVシリーズでは、マックスの兵士としての強さにひかれるものがありました。まさにアッパレ。しかし本では、ジェネティックや人間の内面の強さや勇気、そしてやさしさにひかれるものがありました。

犬人間のジョシュアは、どんなに迫害されたり、愛する人を行政側に殺されても、思いやりの心をなくしません。

ジェネティックは、トラブルが起きるたびに不安になり、武力に訴えそうになりますが(なんつったって、みんなめちゃ強)、仲間のためや平和のために思いとどまり、平和解決のために意欲を燃やします。

その中で、マックスの「この戦いで人間に勝つか負けるか捕まるかは問題ではない。みんなで立ち向かうことに意義がある」というような言葉がとても印象的。

派手な近未来SFというより、なんか友情の熱さにジーンとなる1冊でした。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆

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