大奥

2004年9月29日 読書
ISBN:4048734946 単行本 小泉 すみれ 角川書店 2003/08 ¥1,470

時は江戸時代。江戸城の巨大ハーレム「大奥」。
TVドラマのノベライズです。(ほんとはこれの文庫版を読みました)

ただ一人の将軍のため、千人もの女性が働いていたという、華やかではあるが、別名「女の牢獄」ともいわれていた「大奥」。

幕末の時代、政略結婚にて13代将軍・家定に嫁いできた篤子と14代将軍・家茂に嫁いできた和宮を中心に、時代やしきたりに翻弄される女たちの様々な愛とドラマが綴られている。

*****

ドラマ「大奥」もけっこう好きだったので、読んでみました。
(ドラマは20時〜放映だったので、見るのに苦労した!!)
え〜〜と、ドラマとまったく同じでした〜。

まず、大奥って、秘密のニオイがするよね〜。
「大奥御法度」という制度があって、いろいろ決まりがあるんだけど、その一つに「大奥で起きたことを他言してはならない」ってのがあり、ほんとに明治になるまで謎につつまれていた世界だったみたい。
一般人や現代人から見たら馬鹿馬鹿しいような、しきたりもいっぱいで、閉ざされた世界で広大なドラマが繰り広げられ、もーゾクゾクきちゃうね〜。

しかも、江戸のど真ん中に、広大な敷地を持ち、年間予算は今でいったら200億円ぐらいかけてたみたい。
そんな世界が、うちからそう遠くない場所にあったなんて、ロマンだな〜〜。

政略結婚で嫁いできた篤子と和宮は、最初は大奥のしきたりに反感を持ったり、いぢめられたりしますが、やがて愛を見つけ、生きる道を見つける。そして、どんなにつらい目にあっても、人情をなくさないところにも、スゴいな〜と思いました。
絶対あたしみたいなヘナチョコには勤まりません。

街娘から大奥勤めになり、御台所付になった「まる」が、最後に幸せをつかめるところも、心あたたまる思いでした。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★

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