ISBN:4594036708 文庫 アン・ライス 訳:柿沼 瑛子 扶桑社 2002/08 ¥860

アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルズの6作目。

「夜明けのヴァンパイア」からずっと登場し続けている永遠の美少年ヴァンパイア・アルマンの物語です。

15世紀、地元キエフで略奪にあい、ヴェネツィアに売られてきたアルマンは、ヴァンパイアのマリウスに助けらます。
他の少年たちと共に学問と芸術を習う生活を続けることになりますが、みずから進んでマリウスから闇の賜物を受け、ヴァンパイアに。
しかし平穏な生活はやぶれ、ローマのヴァンパイア軍団に襲撃され、サンチーノと共にヴァンパイアのカブンにて生活するように。その後、出世してレスタトと知り合ったパリのカブンを統率するようになります。

その他、今まで知られていなかったアルマンのこれまでの半生と愛情物語がビッシリ書かれた1冊です。
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レスタトのヴェロニカのベールがきっかけで、死んでしまったか???と思われたアルマンが、実は生きていた〜!

アルマンは、「夜明けのヴァンパイア」からず〜っと出続けていて、「ヴァンパイア・レスタト」ではかなりの重要人物として書かれていたわりには、影が薄かった気がしますが、やっとオール・アルマン物語が読めました。

宗教感はやっぱりよくわからないようなところがあったけど、アルマンが幸せな生活をいとなんだヴェネツィア時代の話では、かなりヴェネツィアの街が魅力的に書かれていて、グイッとひきこまれるものがありました。

波乱万丈の人生で、アルマンが何となく影をしょっているような暗さがあるのが、何となくわかりました。暗いところはあるけど、愛さずにはいられないキャラですね。

また、サブキャラとしては、女王事件のときに集結したヴァンパイアの一人・サンチーノがどういう人物(ヴァンパイアか^^;)なのかがわかって、スッキリしました。

そして、最後は、我らがやんちゃ王子・レスタトが・・・。
これ以上はかなりネタバレなので書きませんが、もう何度もその部分だけ繰りかえし、読んでしまいましたよ〜。うふ。

続刊が気になるところですが、今のところたぶん翻訳されているのはここまで??はやく読みたいですぅ〜。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★

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