ISBN:4042827012 文庫 カレン・ホール 訳:飛田野 裕子 角川書店 1999/07 ¥987

LAに住む地元誌の記者ランダの元彼キャム・ランドリーが、不可解な死をとげた。実はランドリー一家は、自殺・死刑・事故でみんな亡くなっており、呪われた一家だった。そして残るはキャムの兄弟であり、世捨て人のジャックのみ。

別れても魂で結ばれていた気がしていたランダは、ジャックに会いに遠くアトランタまで行き、ジャックと恋に落ちる。しかし、実はジャックは一族を呪った悪魔に憑依されかけていたのだ。

一方、NYで活躍していたマイケル神父は、あることから悪魔払いにかかわり失敗し、アトランタに左遷されていた。そんなときに祖父がなくなり、祖父の秘密を知る。

そしてジャックの一族とマイケル神父の運命が重なり・・・悪魔との対決のときが・・・!
----------

20世紀最後の本格オカルトミステリーと書かれていただけのことがある、読みごたえでした。

キリスト的背景はまったくわからないけれど、とにかく私が好きな物語の展開〜愛が勝つ!〜がテーマになっているとことが、なんともいえないスッキリ感。

それにしても、悪魔にとりとりつかれるって、ホントたいへんだな〜。
殺人とかおかしてしまっても、とりつかれたって法律的に証明できないんだもん。
大々的に殺人なんかしちゃった後に、悪魔が去ってしまっても、絶対その後に苦労するよ〜。

でも、今回はある奇跡が、最後の最後までフォローしてくれたからいいけどさー。ふつう小説でそこまでフォローしてくれないことも多いから、本作はそのへんも気が利いててイイネ!と思いました。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索