ISBN:4488505015 文庫 アンソニー・ホープ 訳:井上 勇 東京創元社 1970/02 ¥966
昭和初期から親しまれてきた古典的冒険小説。
同作とその後日冒険談の「ヘンツオ伯爵」が収録されている。
時は19世紀。
英国のある貴族の次男坊のルドルフ・ラッセンドルは、才能がありながら次男坊という境遇からか自分をもてあましていた。
そこで、ドイツの近くのルリタニア王国の新国王の戴冠式に向かうべく旅に出た。
途中、新国王であるルドルフ5世に戴冠式の前日に偶然バッタリ会うが、なんと新王ルドルフ5世は、ルドルフ・ラッセンドルにウリふたつ。(名前まで一緒!)
そこで意気投合し、飲み明かしていたときに、王が、王位剥奪を狙う弟のミヒャエルのワナに落ち、監禁されてしまう。
戴冠式に出ないと王位は、ミヒャエルに移ってしまうので、なんと王とウリふたつのルドルフが、王と入れ代わって戴冠式に出て、王を奪還できるまで、代わりをつとめることに。
そしてヒヤヒヤもんの芝居を続けるうちに、ルドルフは王の婚約者である姫と恋におちてしまう。
王は無事戻ってくるだろうか?そして二人の恋の行く末は?
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ドキドキワクワク&けっこうスカーッとする冒険物語でした。
冒険物語につきものの勢いとスピード感にあふれていました。
19世紀ってことで、城が出てきて剣や馬を使っていたりするけれど、汽車も出てきたりと、古い部分と革新的な部分が入り交じったところも、なかなか魅力的。
登場人物も、ルドルフは自由で新しい気質の人間。ルリタニアでルドルフの側近となった人たちも、古い体制にしがみつかずにとんでもないことをどんどんやらかしていきます。
しかし、一見古臭いような一徹で律儀な心は失っていないところが、物語に引き付けられる一因となってます。
なんと、この作品から「ルリタニアン」という新しい形容詞ができたそうです。暗黒時代における近代的政府のことを表現してルリタニアンというらしいです。へぇ〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
昭和初期から親しまれてきた古典的冒険小説。
同作とその後日冒険談の「ヘンツオ伯爵」が収録されている。
時は19世紀。
英国のある貴族の次男坊のルドルフ・ラッセンドルは、才能がありながら次男坊という境遇からか自分をもてあましていた。
そこで、ドイツの近くのルリタニア王国の新国王の戴冠式に向かうべく旅に出た。
途中、新国王であるルドルフ5世に戴冠式の前日に偶然バッタリ会うが、なんと新王ルドルフ5世は、ルドルフ・ラッセンドルにウリふたつ。(名前まで一緒!)
そこで意気投合し、飲み明かしていたときに、王が、王位剥奪を狙う弟のミヒャエルのワナに落ち、監禁されてしまう。
戴冠式に出ないと王位は、ミヒャエルに移ってしまうので、なんと王とウリふたつのルドルフが、王と入れ代わって戴冠式に出て、王を奪還できるまで、代わりをつとめることに。
そしてヒヤヒヤもんの芝居を続けるうちに、ルドルフは王の婚約者である姫と恋におちてしまう。
王は無事戻ってくるだろうか?そして二人の恋の行く末は?
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ドキドキワクワク&けっこうスカーッとする冒険物語でした。
冒険物語につきものの勢いとスピード感にあふれていました。
19世紀ってことで、城が出てきて剣や馬を使っていたりするけれど、汽車も出てきたりと、古い部分と革新的な部分が入り交じったところも、なかなか魅力的。
登場人物も、ルドルフは自由で新しい気質の人間。ルリタニアでルドルフの側近となった人たちも、古い体制にしがみつかずにとんでもないことをどんどんやらかしていきます。
しかし、一見古臭いような一徹で律儀な心は失っていないところが、物語に引き付けられる一因となってます。
なんと、この作品から「ルリタニアン」という新しい形容詞ができたそうです。暗黒時代における近代的政府のことを表現してルリタニアンというらしいです。へぇ〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
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