痕跡 (上・下)

2005年1月3日 読書
ISBN:4062749475 文庫 パトリシア・コーンウェル 訳:相原 真理子 講談社 2004/12/15 ¥750

検屍官ケイ・スカーペッタシリーズの最新刊。

リッチモンドの検屍局長の椅子を追われてから、コンサルティング業を営んでいたスターペッタの元に、古巣からある案件について協力の要請があり、スカーペッタと元刑事マリーノは、リッチモンドに舞い戻ることに。

その案件とはインフルエンザで死んだと思われていた14歳の少女の死因が不明なので、調査してほしいとのこと。

リッチモンドに戻ると、スカーペッタがいた頃は、アメリカ随一といわれていた検屍局は見る影もなくすたれ、スカーペッタが築いたものはことごとく踏みにじられていた。

そんな中、調査を進めていくうちに、マリーノに思わぬ出来事が起こり、訴えられる危機に。
また、スカーペッタの姪で、元FBIのスージーの同居人が何者かに襲われ、スージーの家の郵便受けに爆弾が仕掛けられる。

そして、スカーペッタの事件とスージーの事件が、びみょ〜なつながりを見せてくる。
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とくにハマッているわけじゃないんだけど、何となく続きが気になって読んじゃう1冊です。

いまいちハマれない原因は、登場人物全員の暗さ。なんかいつでもウジウジ悩んでいるんだよね〜。スカーペッタの恋人ベントン以外は、だいたい作中でず〜〜〜っとイライラしてる。そんで愛する者を傷つけないためにみんながみんな秘密主義だから、どんどん心の問題がコジれちゃうんです。

それでも仕事となったら目覚ましい活躍をするところがいいんだけど、中にはあんまり目覚ましい活躍をしない作品もあるんだよね〜。

でも今回は、スカーペッタらしい活躍が見られました!マリーノもなさけないところを見せつつ、最後は元敏腕刑事らしいところも見れたし。

あ、お約束のサイコ野郎も登場しました。(ちょっとかわいそうな面もあるヤツだけど。でも頭悪いね。裁判の国アメリカであんなかわいそうな目にあうなんて。あれは労災じゃんかー)

今度はルーシーがイマイチ。ベントンの行動も、あんまり意味なかった気が。ルーシーもルーシーらしい大胆な行動はするんだけど、別にしなくても事件の解決はできたと思うし、なんだかな〜。ルーシーはアメリカ版岬美由紀なんだから、もうちょっとしっかりしてくれよ。

たぶん、続きは何となく読み続けると思うんだけど、いつか
検屍官のスカーペッタ、敏腕刑事のマリーノ、プロファイリングのベントン、元FBIのクレバーな頭脳や強靱な肉体の持ち主のルーシー
の才能をフルに活かして、明るくスパーッと事件を解決してくれないものですかね〜。

くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★

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