蒼い瞳とニュアージュ
2004年6月11日 読書
ISBN:4094037918 文庫 松岡 圭祐 小学館 2004/05 ¥630
松岡圭祐のカウンセラーシリーズ、催眠の嵯峨、千里眼の岬みゆきに続く、第3のカウンセラー・一ノ瀬恵梨香の登場です!
内閣情報調査室に勤務する宇崎は、とある事件を通して、ギャル系ファッション&ブランド大好きな臨床心理士・恵梨香と知り合います。外見だけみると、ただのミーハーな女の子に見えますが、宇崎は恵梨香の臨床心理士としての腕と鋭さに、驚愕します。
そしてその翌日、関東を沈没させてしまうかもしれないような威力をもった爆弾をしかけたというビデオが、内調に届き、大混乱。宇崎は、恵梨香に協力を求めます。
しかし、恵梨香の外見や態度から誤解を呼び、何事もスムーズに進みません。爆弾爆発まで間がないのに、どーする宇崎&恵梨香!
*****
最初、恵梨香は、外見はチャラチャラしているけど、臨床心理士としての才能を見せつけ&たたきつけ、きっと大活躍して、事件が解決するんだろーなーと思ってましたが、それは岬みゆきのオカブでした^^;
恵梨香は気が強くて、行動もめちゃくちゃだけど、案外モロい面も持っていて、全然岬みゆきの足下にも及びません。
内調及びに親方日の丸サイドがオロオロしてたとき、「さっさと岬みゆきを呼べ!」と何度思ったか・・・。
ここのパラレルワールドは不便なのね〜^^;
確かに新たなカウンセラー登場で、それなりの視点もあって、成長の物語でもあったけど、あまりにも岬みゆきが強烈すぎて、ちょっとフラストレーションがたまる作品でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
松岡圭祐のカウンセラーシリーズ、催眠の嵯峨、千里眼の岬みゆきに続く、第3のカウンセラー・一ノ瀬恵梨香の登場です!
内閣情報調査室に勤務する宇崎は、とある事件を通して、ギャル系ファッション&ブランド大好きな臨床心理士・恵梨香と知り合います。外見だけみると、ただのミーハーな女の子に見えますが、宇崎は恵梨香の臨床心理士としての腕と鋭さに、驚愕します。
そしてその翌日、関東を沈没させてしまうかもしれないような威力をもった爆弾をしかけたというビデオが、内調に届き、大混乱。宇崎は、恵梨香に協力を求めます。
しかし、恵梨香の外見や態度から誤解を呼び、何事もスムーズに進みません。爆弾爆発まで間がないのに、どーする宇崎&恵梨香!
*****
最初、恵梨香は、外見はチャラチャラしているけど、臨床心理士としての才能を見せつけ&たたきつけ、きっと大活躍して、事件が解決するんだろーなーと思ってましたが、それは岬みゆきのオカブでした^^;
恵梨香は気が強くて、行動もめちゃくちゃだけど、案外モロい面も持っていて、全然岬みゆきの足下にも及びません。
内調及びに親方日の丸サイドがオロオロしてたとき、「さっさと岬みゆきを呼べ!」と何度思ったか・・・。
ここのパラレルワールドは不便なのね〜^^;
確かに新たなカウンセラー登場で、それなりの視点もあって、成長の物語でもあったけど、あまりにも岬みゆきが強烈すぎて、ちょっとフラストレーションがたまる作品でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
呪われし者の女王―ヴァンパイア・クロニクルズ (上) (下)
2004年6月11日 読書
ISBN:4594018343 文庫 アン・ライス 訳:柿沼 瑛子 扶桑社 1995/10 ¥652
アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルズの第3弾。
前作「ヴァンパイア・レスタト」の続きです。
ヴァンパイア界のやんちゃ王子・レスタトは、自伝にてヴァンパイアの秘密を暴露し、ロックバンドを結成。
アルバムを発売しましたが、その歌声が、長い間休眠状態であったすべてのヴァンパイアの母である女王・アカシャを目覚めさせてしまいます。
そしてアカシャは、雑魚ヴァンパイアを皆殺しにするという暴挙に出て、レスタトのバンドのライブを行った後、レスタトを誘拐します。
女王は、お気に入りのレスタトをそばにおき、新しい世界を作るべく、人間に対する破壊行為を始めます。
一方、かなり歳を重ねたヴァンパイアとレスタトの周りのヴァンパイアは、アカシャの攻撃から逃れ、一同集合。
そして、謎の双児の夢を見続ける人間と老ヴァンパイアたちは、女王のたくらみを阻止しようとしますが、女王アカシャを殺すことは、並み大抵のことではなく、さらにその血を受け継いでいるすべてのヴァンパイアを殺すことになるので、そこが難しいところ・・・。
そして...。
******
さしずめ、ヴァンパイア・オールスターズともいえる、なんとも豪華な物語。
「夜明けのヴァンパイア」「ヴァンパイア・レスタト」で登場したヴァンパイアはもちろんのこと、他のベテラン・ヴァンパイアも登場し、その出生が語られるとともに、元々ヴァンパイアという存在が誕生したときの秘密がひとつひとつ明らかになっていきます。パズルがひとつひとつハメこまれていく感じ。
謎をとくキーワードは、双児の存在。
ただでさえ双児って、ミステリアスな感じがしますよね。
ここに登場する双児は、ミステリアスのてんこもりで、ドキドキメーターふりきれ状態です。
そして女王アカシャのエゴイストっぷり、ハンパじゃありません。まさに女王様。ふつうの感覚では想像もつかないことをやらかします!
思いついたら、いてもたってもいられず行動しちゃうようなタイプのレスタトが「やめてくれ」っていうくらい、ものすごいです。
ド派手なスペクタル作品でもありますが、暴力や心の暗黒に対して、いろいろ考えさせられる作品でもありました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルズの第3弾。
前作「ヴァンパイア・レスタト」の続きです。
ヴァンパイア界のやんちゃ王子・レスタトは、自伝にてヴァンパイアの秘密を暴露し、ロックバンドを結成。
アルバムを発売しましたが、その歌声が、長い間休眠状態であったすべてのヴァンパイアの母である女王・アカシャを目覚めさせてしまいます。
そしてアカシャは、雑魚ヴァンパイアを皆殺しにするという暴挙に出て、レスタトのバンドのライブを行った後、レスタトを誘拐します。
女王は、お気に入りのレスタトをそばにおき、新しい世界を作るべく、人間に対する破壊行為を始めます。
一方、かなり歳を重ねたヴァンパイアとレスタトの周りのヴァンパイアは、アカシャの攻撃から逃れ、一同集合。
そして、謎の双児の夢を見続ける人間と老ヴァンパイアたちは、女王のたくらみを阻止しようとしますが、女王アカシャを殺すことは、並み大抵のことではなく、さらにその血を受け継いでいるすべてのヴァンパイアを殺すことになるので、そこが難しいところ・・・。
そして...。
******
さしずめ、ヴァンパイア・オールスターズともいえる、なんとも豪華な物語。
「夜明けのヴァンパイア」「ヴァンパイア・レスタト」で登場したヴァンパイアはもちろんのこと、他のベテラン・ヴァンパイアも登場し、その出生が語られるとともに、元々ヴァンパイアという存在が誕生したときの秘密がひとつひとつ明らかになっていきます。パズルがひとつひとつハメこまれていく感じ。
謎をとくキーワードは、双児の存在。
ただでさえ双児って、ミステリアスな感じがしますよね。
ここに登場する双児は、ミステリアスのてんこもりで、ドキドキメーターふりきれ状態です。
そして女王アカシャのエゴイストっぷり、ハンパじゃありません。まさに女王様。ふつうの感覚では想像もつかないことをやらかします!
思いついたら、いてもたってもいられず行動しちゃうようなタイプのレスタトが「やめてくれ」っていうくらい、ものすごいです。
ド派手なスペクタル作品でもありますが、暴力や心の暗黒に対して、いろいろ考えさせられる作品でもありました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
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復活の儀式 (上)(下)
2004年6月3日 読書
ISBN:4488559018 T.E.Dクライン 文庫 訳:大瀧 啓裕 東京創元社 2004/05/22 ¥1,050
ニューヨークのカレッジで講師を勤めるジェラミイは、ひょんなことから、夏休みを古い信仰の残るNYの郊外の田舎町ギリアドにある農家に下宿しながら、研究を進めることに。
そしてジェラミイは出発寸前に、キャロルという女性に恋をします。キャロルのほうも、まんざらではない感じで、週末にはギリアドに来ることに。
自分でいろいろなことを選択し、恋におちたと思っている二人ですが、実は、これは「老いた者」が巧妙にしかけたことであり、老いた者の目的とは???
そして、ギリアドの町の人々や自然に、少しずつ歪みが見え始め、五千年以上前からその地に眠り続ける何かが目覚めようとしていた・・・。
******
んな感じのホラー巨編です。
気持ち悪いシーンとかはあまりないんだけど、背中がゾクゾクするような恐さがあります。
老いた者が、ジェラミイ、キャロル、ギリアドの農家の夫婦を金銭的に、物理的に、精神的に追い詰めて、淡々と作戦を実行していくところなんか、ほんと恐い。
そしてもっとも恐いのが、農家の夫婦の夫サーのネコ・ブワダ。何かに取りつかれて、ジェラミイにあの手この手で襲い掛かってきます。
日本にも化けネコ伝説があったりするけど、ネコってところが世界共通の恐さなんでしょうかね?
犬だったら、攻撃的な感じはするかもしれないけど、こんなゾクゾクするような恐さはないと思う。
おぉ〜こわっ!って言いながらも、ひきこまれてページをどんどんめくっちゃうような物語でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ニューヨークのカレッジで講師を勤めるジェラミイは、ひょんなことから、夏休みを古い信仰の残るNYの郊外の田舎町ギリアドにある農家に下宿しながら、研究を進めることに。
そしてジェラミイは出発寸前に、キャロルという女性に恋をします。キャロルのほうも、まんざらではない感じで、週末にはギリアドに来ることに。
自分でいろいろなことを選択し、恋におちたと思っている二人ですが、実は、これは「老いた者」が巧妙にしかけたことであり、老いた者の目的とは???
そして、ギリアドの町の人々や自然に、少しずつ歪みが見え始め、五千年以上前からその地に眠り続ける何かが目覚めようとしていた・・・。
******
んな感じのホラー巨編です。
気持ち悪いシーンとかはあまりないんだけど、背中がゾクゾクするような恐さがあります。
老いた者が、ジェラミイ、キャロル、ギリアドの農家の夫婦を金銭的に、物理的に、精神的に追い詰めて、淡々と作戦を実行していくところなんか、ほんと恐い。
そしてもっとも恐いのが、農家の夫婦の夫サーのネコ・ブワダ。何かに取りつかれて、ジェラミイにあの手この手で襲い掛かってきます。
日本にも化けネコ伝説があったりするけど、ネコってところが世界共通の恐さなんでしょうかね?
犬だったら、攻撃的な感じはするかもしれないけど、こんなゾクゾクするような恐さはないと思う。
おぉ〜こわっ!って言いながらも、ひきこまれてページをどんどんめくっちゃうような物語でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ISBN:4043731027 文庫 鳥飼 否宇 角川書店 2004/05 ¥660
何十年か1度開花するという竹の花を見に、写真家の猫田夏美と大学の先輩の鳶山が、陸の孤島のような山奥にある竹茂村を訪れます。
竹茂村は、20年前にある事件が起きて7世帯になったものの、はるか平家の時代から8世帯を保ち、老荘思想にしたがって暮らし続けている不思議な村。
そして、猫田たちが訪れたのが引き金になったのか、竹茂村で、連続殺人事件が起こりはじめます。
******
このところ、ミステリー小説はごぶさたになってましたが、久々に読んでみました。
きっかけは、帯に綾辻行人の「心地好いバランス感覚で創られた本格ミステリーの秀作」って書かれていたこと。
私、バランス感覚って言葉に弱いんです。
琴線にふれるバランス感覚って、なかなかあるようでない。
小説でも音楽でもなんでも、ちょっとバランスが狂うだけで、自分にとって駄作になってしまったりするので、そのあやういところもタマラナイです。
はたして、「中空」のバランス感覚は、琴線にふれるだろうか?
結果、触れそうで触れなかったけど、なかなかおもしろかったです。
まず、山奥の不思議な村って設定が、ズンズンきました。
しかも、車で村まで入れない極めて不便なところだけど、「そして誰もいなくなった」式の、どうしても出れないっていう設定じゃないところが、面白いところ。
老荘思想とその村を支えている「竹」とのつながりも、とても興味深く読みました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
何十年か1度開花するという竹の花を見に、写真家の猫田夏美と大学の先輩の鳶山が、陸の孤島のような山奥にある竹茂村を訪れます。
竹茂村は、20年前にある事件が起きて7世帯になったものの、はるか平家の時代から8世帯を保ち、老荘思想にしたがって暮らし続けている不思議な村。
そして、猫田たちが訪れたのが引き金になったのか、竹茂村で、連続殺人事件が起こりはじめます。
******
このところ、ミステリー小説はごぶさたになってましたが、久々に読んでみました。
きっかけは、帯に綾辻行人の「心地好いバランス感覚で創られた本格ミステリーの秀作」って書かれていたこと。
私、バランス感覚って言葉に弱いんです。
琴線にふれるバランス感覚って、なかなかあるようでない。
小説でも音楽でもなんでも、ちょっとバランスが狂うだけで、自分にとって駄作になってしまったりするので、そのあやういところもタマラナイです。
はたして、「中空」のバランス感覚は、琴線にふれるだろうか?
結果、触れそうで触れなかったけど、なかなかおもしろかったです。
まず、山奥の不思議な村って設定が、ズンズンきました。
しかも、車で村まで入れない極めて不便なところだけど、「そして誰もいなくなった」式の、どうしても出れないっていう設定じゃないところが、面白いところ。
老荘思想とその村を支えている「竹」とのつながりも、とても興味深く読みました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ダーク・エンジェル―最終戦争
2004年5月15日 読書
ISBN:4042826059 文庫 マックス・アラン・コリンズ 訳:小田川 佳子 角川書店 2003/04 ¥660
「ダーク・エンジェル―スキン・ゲーム」の続編、全てのなぞが明らかになるシリーズ完結編です。
スキンゲームのネタバレになってしまうので、以下注意してくださいね。
ジェネティックたちもいい感じに社会生活をおくれるようになり、なんとマックスとマックスの彼氏であり反政府派の秘密のジャーナリスト−アイズ・オンリーであるローガンに思いがけなかった最大級にいいことがあります。
そんな中、前回の失敗で政府からも所属している闇のカルト集団<ファミリア>からも追われる身となった宿敵ホワイトは、身を隠しながらも、虎視眈々と次のチャンスを狙っています。そして、なんとローガンを誘拐するという暴挙にでます。
そしてもちろん、ジェネティックであるマックス、アレック、ジョシュア、モールがローガン奪還のために奮闘します。そして様々な障害をクリアしていく中、ひとつひとつジェネティックやマックスの遺伝子の謎があばかれていきます。そして・・・。
前作は内面の強さがフューチャーされた作品に思われましたが、今回はばったばた敵を倒していく、痛快なアクションが魅力的!
マックス、アレック、ジョシュア、モールの4人の強いこと強いこと!
なんつーか、全体的にハリウッド的な感じ。
そういえば、ジェネティックであるアレックはすっごいハンサムで強くて自信家なんだけど、どんな困難な状況でもユーモアを発揮していきます。ときどき空気をよめなくて、オヤジがオヤジギャグを飛ばしたときみたいにシラけた空気が流れたりするけどね(^▽^;)
でも、そんなところがとってもラブリー。
ジェネティックはちょっと前まで、迫害されており、アメリカ国民として認められてなかったけど、こんなユーモアを発揮するのは、まさにアメリカ人って証拠って感じがしたねー。というか、ハリウッド映画などで見られるアメリカ人像そのもの=すごくハリウッド的!
アレックをアメリカ人っていわずして、どーするよって感じです。
アレックをはじめ、ジョジュアはおなじみ心やさしいキャラだし、モールのクールさもとってもグー。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
「ダーク・エンジェル―スキン・ゲーム」の続編、全てのなぞが明らかになるシリーズ完結編です。
スキンゲームのネタバレになってしまうので、以下注意してくださいね。
ジェネティックたちもいい感じに社会生活をおくれるようになり、なんとマックスとマックスの彼氏であり反政府派の秘密のジャーナリスト−アイズ・オンリーであるローガンに思いがけなかった最大級にいいことがあります。
そんな中、前回の失敗で政府からも所属している闇のカルト集団<ファミリア>からも追われる身となった宿敵ホワイトは、身を隠しながらも、虎視眈々と次のチャンスを狙っています。そして、なんとローガンを誘拐するという暴挙にでます。
そしてもちろん、ジェネティックであるマックス、アレック、ジョシュア、モールがローガン奪還のために奮闘します。そして様々な障害をクリアしていく中、ひとつひとつジェネティックやマックスの遺伝子の謎があばかれていきます。そして・・・。
前作は内面の強さがフューチャーされた作品に思われましたが、今回はばったばた敵を倒していく、痛快なアクションが魅力的!
マックス、アレック、ジョシュア、モールの4人の強いこと強いこと!
なんつーか、全体的にハリウッド的な感じ。
そういえば、ジェネティックであるアレックはすっごいハンサムで強くて自信家なんだけど、どんな困難な状況でもユーモアを発揮していきます。ときどき空気をよめなくて、オヤジがオヤジギャグを飛ばしたときみたいにシラけた空気が流れたりするけどね(^▽^;)
でも、そんなところがとってもラブリー。
ジェネティックはちょっと前まで、迫害されており、アメリカ国民として認められてなかったけど、こんなユーモアを発揮するのは、まさにアメリカ人って証拠って感じがしたねー。というか、ハリウッド映画などで見られるアメリカ人像そのもの=すごくハリウッド的!
アレックをアメリカ人っていわずして、どーするよって感じです。
アレックをはじめ、ジョジュアはおなじみ心やさしいキャラだし、モールのクールさもとってもグー。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ダーク・エンジェル―スキン・ゲーム
2004年5月12日 読書
ISBN:4042826040 文庫 マックス・アラン・コリンズ 訳:小田川 佳子 角川書店 2002/12 ¥680
アメリカのドラマ「ダークエンジェル」のノベライズ第2弾です。TVの第2シーズンの続き。
舞台は近未来−電磁波テロで壊滅状態になった後のアメリカです。
主人公マックスは、国の研究所<マンティコア>で遺伝子操作されて生まれた究極の兵士である、19歳の女性。(うわっ19歳だったのか!?)
TVシリーズで、マックスは<マンティコア>で遺伝子操作され生まれ隔離されていた仲間たち(ジェネティック)を解放します。
しかし、ジェネティックはいろいろな動物の遺伝子があわさっているため、研究初期のジェネティックは、ヘビ人間がいたり、犬人間がいたり。その他さまざまな原因で、社会から憎まれ怖がら、迫害されていきます。
そこでマックスが中心となり、ジェネティックたちが団結して、国民として人間としての権利を勝ち取ろうとします。
しかし、ジェネティック&マックスの宿敵ともいえるホワイトの陰謀が横行し、さらにはぐれジェネティックのものと思われる犯罪が起きたりして、トラブルにつぐトラブル。
---------
TVシリーズでは、マックスの兵士としての強さにひかれるものがありました。まさにアッパレ。しかし本では、ジェネティックや人間の内面の強さや勇気、そしてやさしさにひかれるものがありました。
犬人間のジョシュアは、どんなに迫害されたり、愛する人を行政側に殺されても、思いやりの心をなくしません。
ジェネティックは、トラブルが起きるたびに不安になり、武力に訴えそうになりますが(なんつったって、みんなめちゃ強)、仲間のためや平和のために思いとどまり、平和解決のために意欲を燃やします。
その中で、マックスの「この戦いで人間に勝つか負けるか捕まるかは問題ではない。みんなで立ち向かうことに意義がある」というような言葉がとても印象的。
派手な近未来SFというより、なんか友情の熱さにジーンとなる1冊でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
アメリカのドラマ「ダークエンジェル」のノベライズ第2弾です。TVの第2シーズンの続き。
舞台は近未来−電磁波テロで壊滅状態になった後のアメリカです。
主人公マックスは、国の研究所<マンティコア>で遺伝子操作されて生まれた究極の兵士である、19歳の女性。(うわっ19歳だったのか!?)
TVシリーズで、マックスは<マンティコア>で遺伝子操作され生まれ隔離されていた仲間たち(ジェネティック)を解放します。
しかし、ジェネティックはいろいろな動物の遺伝子があわさっているため、研究初期のジェネティックは、ヘビ人間がいたり、犬人間がいたり。その他さまざまな原因で、社会から憎まれ怖がら、迫害されていきます。
そこでマックスが中心となり、ジェネティックたちが団結して、国民として人間としての権利を勝ち取ろうとします。
しかし、ジェネティック&マックスの宿敵ともいえるホワイトの陰謀が横行し、さらにはぐれジェネティックのものと思われる犯罪が起きたりして、トラブルにつぐトラブル。
---------
TVシリーズでは、マックスの兵士としての強さにひかれるものがありました。まさにアッパレ。しかし本では、ジェネティックや人間の内面の強さや勇気、そしてやさしさにひかれるものがありました。
犬人間のジョシュアは、どんなに迫害されたり、愛する人を行政側に殺されても、思いやりの心をなくしません。
ジェネティックは、トラブルが起きるたびに不安になり、武力に訴えそうになりますが(なんつったって、みんなめちゃ強)、仲間のためや平和のために思いとどまり、平和解決のために意欲を燃やします。
その中で、マックスの「この戦いで人間に勝つか負けるか捕まるかは問題ではない。みんなで立ち向かうことに意義がある」というような言葉がとても印象的。
派手な近未来SFというより、なんか友情の熱さにジーンとなる1冊でした。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
ヴァンパイア・レスタト (上)(下)
2004年5月8日 読書
ISBN:459401612X 文庫 アン・ライス 訳:柿沼 瑛子 扶桑社 1994/11 ¥693
アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルの第2弾。
今頃ハマるのもどうかと思いますがね〜(;^_^A
今度は、「夜明けのヴァンパイア」に出てきたルイの生みの親ヴァンパイア・レスタトの人生が書かれたもの。
夜明けのヴァンパイアで朽ちていくのか?と思わせたレスタトですが、実は休眠状態の後、現代に復活するというところから、物語が始まります。
長い眠りから覚めたレスタトは、ルイのヴァンパイア人生を記した「夜明けのヴァンパイア」が出版されているのを発見。
そして今度は、レスタト事体が、自伝を著し、「ザ・ヴァンパイア・レスタト」というロックバンドを結成。その2つで花々しく現代にデビューしようとします。
そしてその自伝で、ルイの視点からではとらえきれなかった魅力的なレスタトとその人生が記されています。
そもそもレスタトは、フランス革命の少し前、フランスの田舎の貧乏領主の三男坊として生まれますが、とても行動的で破天荒な人物に育っていきます。田舎の領主生活では、うくばかりですが、とうとう田舎生活とおさらばし、パリに出てきて、俳優として身をたてていこうとするところで、ある老ヴァンパイアにヴァンパイアにされてしまいます。
そして自らの母をヴァンパイア化し、3世紀にわたるレスタトの冒険が始まります。
夜明け…とは主人公の性格が違うからか、作者がこなれてきたのか、たいへんリズムがあり、一気にひきこまれていく感じがしておもしろかったです。
レスタトは、常に行動的で、思ったことは必ず実行しやりとげていくところ、その時代のパイオニア的存在のヴァンパイアであるところが、ほんとうに魅力的。
夜明け…にも出てきた老ヴァンパイア・アルマンや、アルマンのヴァンパイアの生みの親・マリウスの人生についても書かれていて、夜明け…ではわからなかった性格やヴァンパイアの秘密についてもあかされ、物語はどんどん深みをましていきます。
続巻がまだまだ出ているので、今後も楽しみです。
それから、現代でレスタトが「夜明けのヴァンパイア」が本屋で売られているのを発見し、自分のバンドのメンバーさえも読んでいて「ドラキュラじゃなくて、レスタトを名のるなんてクールだ!」って言ってますが、これってとってもパラレルワールド。だって、「夜明けのヴァンパイア」って現実に、神楽坂でさえ売ってるんだもん。
もしかして、レスタトが神楽坂の闇に現れて、「I’m LESTAT.」って言ったら、「あんた、とってもクールだね」って言っちゃいそうだもん(≧▽≦)
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルの第2弾。
今頃ハマるのもどうかと思いますがね〜(;^_^A
今度は、「夜明けのヴァンパイア」に出てきたルイの生みの親ヴァンパイア・レスタトの人生が書かれたもの。
夜明けのヴァンパイアで朽ちていくのか?と思わせたレスタトですが、実は休眠状態の後、現代に復活するというところから、物語が始まります。
長い眠りから覚めたレスタトは、ルイのヴァンパイア人生を記した「夜明けのヴァンパイア」が出版されているのを発見。
そして今度は、レスタト事体が、自伝を著し、「ザ・ヴァンパイア・レスタト」というロックバンドを結成。その2つで花々しく現代にデビューしようとします。
そしてその自伝で、ルイの視点からではとらえきれなかった魅力的なレスタトとその人生が記されています。
そもそもレスタトは、フランス革命の少し前、フランスの田舎の貧乏領主の三男坊として生まれますが、とても行動的で破天荒な人物に育っていきます。田舎の領主生活では、うくばかりですが、とうとう田舎生活とおさらばし、パリに出てきて、俳優として身をたてていこうとするところで、ある老ヴァンパイアにヴァンパイアにされてしまいます。
そして自らの母をヴァンパイア化し、3世紀にわたるレスタトの冒険が始まります。
夜明け…とは主人公の性格が違うからか、作者がこなれてきたのか、たいへんリズムがあり、一気にひきこまれていく感じがしておもしろかったです。
レスタトは、常に行動的で、思ったことは必ず実行しやりとげていくところ、その時代のパイオニア的存在のヴァンパイアであるところが、ほんとうに魅力的。
夜明け…にも出てきた老ヴァンパイア・アルマンや、アルマンのヴァンパイアの生みの親・マリウスの人生についても書かれていて、夜明け…ではわからなかった性格やヴァンパイアの秘密についてもあかされ、物語はどんどん深みをましていきます。
続巻がまだまだ出ているので、今後も楽しみです。
それから、現代でレスタトが「夜明けのヴァンパイア」が本屋で売られているのを発見し、自分のバンドのメンバーさえも読んでいて「ドラキュラじゃなくて、レスタトを名のるなんてクールだ!」って言ってますが、これってとってもパラレルワールド。だって、「夜明けのヴァンパイア」って現実に、神楽坂でさえ売ってるんだもん。
もしかして、レスタトが神楽坂の闇に現れて、「I’m LESTAT.」って言ったら、「あんた、とってもクールだね」って言っちゃいそうだもん(≧▽≦)
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★★
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夜明けのヴァンパイア
2004年5月5日 読書
ISBN:415040464X 文庫 アン・ライス 訳:田村 隆一 早川書房 1987/09 ¥882
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作。
下記「満月と血とキスと」で“アン・ライス効果で、ニューオリンズがヴァンパイアの聖地のごとくなっている”と書かれていたのと、以前アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルシリーズの「パンドラ、真紅の夢」を読んだので、いつか読もうと思っていた一冊です。
映画はかなり前に見ていたんだけど、すっかり内容忘れてました。トム・クルーズがカッコよかったのぐらいしか、覚えてない〜(;^_^A
内容は、1791年にニューオリンズでヴァンパイアになったルイの人生を現代の記者がインタビューしているというもの。
当時農場主であったルイは25歳の時に、レスタトというヴァンパイアから殺されヴァンパイアにされます。その後、レスタトはクロウディアという少女をもヴァンパイアにし、3人で暮らします。
様々な軋轢や葛藤の末、クロウディアがレスタトを殺し、ルイと共に他のヴァンパイア仲間を求め、ヨーロッパに渡ります。
旅の末、とうとうパリで念願のヴァンパイア仲間に会え、ヴァンパイア社会を発見しましたが、それは二人が求めていたようなものではありませんでした。そして・・・。
概要はこんな感じですが、全般に渡って、ルイの人間性をふっきれない感情や悪や善についての考えが、びっしり書かれています。もーそれはウジウジしていて、行動力もなくて、イライラ!!
ただし、ウジウジと考える探究心こそが、不老不死とされているヴァンパイアを精神的に支えている何からしいんです。
精神的に老いてしまったヴァンパイアは、どうやら不老不死ではなくなるらしいから・・・。
そりゃー、夜しか動けなくて、夜な夜な誰かを襲い=食事し、それが永遠と続く。どこか旅行するにも、棺を抱えて行かなきゃならないし。何か探究し続けたり、目的がないと、やってらんないかもしれませんね。
人間らしさを失いつつも、そういうところがみょ〜に人間くさいヴァンパイアに、ちょっぴり好感を持ちました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作。
下記「満月と血とキスと」で“アン・ライス効果で、ニューオリンズがヴァンパイアの聖地のごとくなっている”と書かれていたのと、以前アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルシリーズの「パンドラ、真紅の夢」を読んだので、いつか読もうと思っていた一冊です。
映画はかなり前に見ていたんだけど、すっかり内容忘れてました。トム・クルーズがカッコよかったのぐらいしか、覚えてない〜(;^_^A
内容は、1791年にニューオリンズでヴァンパイアになったルイの人生を現代の記者がインタビューしているというもの。
当時農場主であったルイは25歳の時に、レスタトというヴァンパイアから殺されヴァンパイアにされます。その後、レスタトはクロウディアという少女をもヴァンパイアにし、3人で暮らします。
様々な軋轢や葛藤の末、クロウディアがレスタトを殺し、ルイと共に他のヴァンパイア仲間を求め、ヨーロッパに渡ります。
旅の末、とうとうパリで念願のヴァンパイア仲間に会え、ヴァンパイア社会を発見しましたが、それは二人が求めていたようなものではありませんでした。そして・・・。
概要はこんな感じですが、全般に渡って、ルイの人間性をふっきれない感情や悪や善についての考えが、びっしり書かれています。もーそれはウジウジしていて、行動力もなくて、イライラ!!
ただし、ウジウジと考える探究心こそが、不老不死とされているヴァンパイアを精神的に支えている何からしいんです。
精神的に老いてしまったヴァンパイアは、どうやら不老不死ではなくなるらしいから・・・。
そりゃー、夜しか動けなくて、夜な夜な誰かを襲い=食事し、それが永遠と続く。どこか旅行するにも、棺を抱えて行かなきゃならないし。何か探究し続けたり、目的がないと、やってらんないかもしれませんね。
人間らしさを失いつつも、そういうところがみょ〜に人間くさいヴァンパイアに、ちょっぴり好感を持ちました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ISBN:4488597025 文庫 アン・マキャフリー 訳:赤尾 秀子 東京創元社 2004/03/23 ¥567
何となく心あたたまる、ロマンティックファンタジーです。
王女ミーアンが、イヤなヤツと結婚させられそうになったり、自分の才能を発揮させてくれない環境などに嫌気がさして、家出!
そして小さな頃の思い出の、森の中の炭焼き小屋で新しい生活を始めようとします。
お城でかわいがられて育った王女が、ぼろぼろの炭焼き小屋に手を焼いていたところに、不思議な少年ウィスプが登場。
二人は、お互いの才能を生かし、仲良く暮らすようになります。
やがて、王女を探しにきた追っ手が迫り・・・。
---------
二人が森の中で暮らす生活が、とってもサバイブで、ワクワクする物語でもありました。
また、この世界の人間は、誰もが特種な才能ともいえる天賜(ギフト)を持っています。ミーアンの場合は、植物を育てたり、人を癒すのが天賜。
誰もが強い天賜を持っているわけではありませんが、そういった場合は、家族などとお互い少しずつ天賜を補い合いながら、暮らしていきます。
これってファンタジーの中だけではなく、現実の世界でも行われていることですよね。
森の中の生活といい天賜といい、妙に本質をついているようなところがあり、大事なことを思い出したような気分にさせられました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
何となく心あたたまる、ロマンティックファンタジーです。
王女ミーアンが、イヤなヤツと結婚させられそうになったり、自分の才能を発揮させてくれない環境などに嫌気がさして、家出!
そして小さな頃の思い出の、森の中の炭焼き小屋で新しい生活を始めようとします。
お城でかわいがられて育った王女が、ぼろぼろの炭焼き小屋に手を焼いていたところに、不思議な少年ウィスプが登場。
二人は、お互いの才能を生かし、仲良く暮らすようになります。
やがて、王女を探しにきた追っ手が迫り・・・。
---------
二人が森の中で暮らす生活が、とってもサバイブで、ワクワクする物語でもありました。
また、この世界の人間は、誰もが特種な才能ともいえる天賜(ギフト)を持っています。ミーアンの場合は、植物を育てたり、人を癒すのが天賜。
誰もが強い天賜を持っているわけではありませんが、そういった場合は、家族などとお互い少しずつ天賜を補い合いながら、暮らしていきます。
これってファンタジーの中だけではなく、現実の世界でも行われていることですよね。
森の中の生活といい天賜といい、妙に本質をついているようなところがあり、大事なことを思い出したような気分にさせられました。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
ISBN:4087604462 文庫 シャーレイン・ハリス 訳:林 啓恵 集英社 2003/10 ¥750
ヴァンパイアがウィルス疾患として認められ、一応市民権を得ている世界の物語。
アメリカの田舎町ボンタンに住む美人で若い女性スーキーは、実はテレパス。人間の心が読めてしまうという障害のため、恋愛もままならない状態だったので、人間ではなく心が読めないヴァンパイアとの出会いを夢見ていましたが、とうとう、このボンタンの地で、ステキなヴァンパイア・ビルと出会い恋に落ちます。
それと同時に、ボンタンでは、不可解でヴァンパイアがらみと思われる連続殺人事件がぼっ発。
スーキーは、人間社会と恋人のヴァンパイア・ビルとの間で、揺れ動き悩みます。そして・・・。
アメリカの田舎町の雰囲気もよく出てて、なんとなくハマっちゃうアメリカTVドラマな感じがしました。
笑えたのが、ヴァンパイアがふだん飲んでいる人工血液が、なんと日本が開発したらしーんです。
日本人って開発しそうな感じ〜(笑)
そんでその人工血液には、A型風味とO型風味があるらしいんです。B型は人気がないのかな〜?ABは少なそうだから、はずされてる気もするけど(;^_^A
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ヴァンパイアがウィルス疾患として認められ、一応市民権を得ている世界の物語。
アメリカの田舎町ボンタンに住む美人で若い女性スーキーは、実はテレパス。人間の心が読めてしまうという障害のため、恋愛もままならない状態だったので、人間ではなく心が読めないヴァンパイアとの出会いを夢見ていましたが、とうとう、このボンタンの地で、ステキなヴァンパイア・ビルと出会い恋に落ちます。
それと同時に、ボンタンでは、不可解でヴァンパイアがらみと思われる連続殺人事件がぼっ発。
スーキーは、人間社会と恋人のヴァンパイア・ビルとの間で、揺れ動き悩みます。そして・・・。
アメリカの田舎町の雰囲気もよく出てて、なんとなくハマっちゃうアメリカTVドラマな感じがしました。
笑えたのが、ヴァンパイアがふだん飲んでいる人工血液が、なんと日本が開発したらしーんです。
日本人って開発しそうな感じ〜(笑)
そんでその人工血液には、A型風味とO型風味があるらしいんです。B型は人気がないのかな〜?ABは少なそうだから、はずされてる気もするけど(;^_^A
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ISBN:4789722449 文庫 ジェイムズ・パタースン 訳:大西 央士 ソニー・マガジンズ 2004/04 ¥987
11世紀、十字軍時代の南フランスが舞台の小説です。
旅芸人に育てられ、南フランスの村で夫婦生活を続けていたユーグは、ひょんなことから十字軍に参加し、戦に出ますが、途中で“あること”がきっかけで脱兵し、帰ってきてしまいます。
村に帰ってくると奥さんとまだ見ぬ息子が、領主に殺されたか、連れ去られたかわからなくて、家も焼き払われた状態。
まーそれからいろいろあるんですが、ユーグは、宮廷道化師になり、憎き領主の城に潜入し、さらに例の“あること”がきっかけで、民衆を先導し、領主から権利を取り戻そうと、紛争することに。
途中はワクワクドキドキ、そして最後は、まるで欧州版水戸黄門状態で一件落着する、なんともスカーッとする物語です。
それにしても、わからないのが「宮廷道化師」(ジェスター)という職業。よくRPGとかのゲームにも出てきたような気がするんですが・・・。
この本では、城主や貴族達を、一流のウィットをもって笑わせたり、なごませたりするのが商売のようですが、そんな役ってはたして必要なの??そこがよくわかんない。
解説によると、クラウンやピエロとは全然違うもので、「道化師」にして「人間の行為を行う人」「み業を行う人」と書いてありましたが、イマイチよくわかんない。
下品な芸を行わなかったり、秘密の会合や集まりにいたとしても、秘密を守れるとか、そんな感じなのかな??でも、そんな場にわざわざ道化師なんて呼ばなくたって・・って思うし。
そこはわかんなかったけど、そんなのわかんなくても、充分楽しめる物語ではあります!
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
11世紀、十字軍時代の南フランスが舞台の小説です。
旅芸人に育てられ、南フランスの村で夫婦生活を続けていたユーグは、ひょんなことから十字軍に参加し、戦に出ますが、途中で“あること”がきっかけで脱兵し、帰ってきてしまいます。
村に帰ってくると奥さんとまだ見ぬ息子が、領主に殺されたか、連れ去られたかわからなくて、家も焼き払われた状態。
まーそれからいろいろあるんですが、ユーグは、宮廷道化師になり、憎き領主の城に潜入し、さらに例の“あること”がきっかけで、民衆を先導し、領主から権利を取り戻そうと、紛争することに。
途中はワクワクドキドキ、そして最後は、まるで欧州版水戸黄門状態で一件落着する、なんともスカーッとする物語です。
それにしても、わからないのが「宮廷道化師」(ジェスター)という職業。よくRPGとかのゲームにも出てきたような気がするんですが・・・。
この本では、城主や貴族達を、一流のウィットをもって笑わせたり、なごませたりするのが商売のようですが、そんな役ってはたして必要なの??そこがよくわかんない。
解説によると、クラウンやピエロとは全然違うもので、「道化師」にして「人間の行為を行う人」「み業を行う人」と書いてありましたが、イマイチよくわかんない。
下品な芸を行わなかったり、秘密の会合や集まりにいたとしても、秘密を守れるとか、そんな感じなのかな??でも、そんな場にわざわざ道化師なんて呼ばなくたって・・って思うし。
そこはわかんなかったけど、そんなのわかんなくても、充分楽しめる物語ではあります!
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
アヌビスの門 (上)(下)
2004年4月20日 読書
ISBN:4150201811 文庫 ティム・ハワーズ 訳:大伴 墨人 早川書房 1993/07 ¥882
タイムトラベルもんです。
でもそんじょそこらのタイムトラベルもんとは、ひと味違うかもしれません。
昔、エジプトの魔術師が、魔法に失敗し、イギリスの所々の時空に孔が開いてしまいます。
それを現代の大金持ちが発見し、科学者たちが研究し、タイムトラベルが実現できるようになりました。
ま、そこまではよくある設定なんだけど、ふつうは行った先でトラブルに合い、すごい苦労しながらも、主人公はだいたい現代に帰って来れて一件落着ってパターン。
でも、本作は、行った先から、またもっと昔の時代にトラベルしちゃうは、なぞの魔法が跋扈していて、身体はのっとられちゃうはで、大騒ぎ。
しかも、いたるところに時空や魔法の伏線が隠れていて、もう大混乱です。
最後の最後まで、ほほ〜〜こういうことだったのか〜〜〜、すっかり忘れていたぜ!って思わされます。
ひとつよかったのは、主人公が17世紀のロンドンに行っちゃって町並みを見た時、ディケンズの小説を思い出しているんです。
私はディケンズは読んだことはないのだけど、ディケンズの再来ともいわれているパリサーの「五輪の薔薇」を読んだので、それを参考に町並みを想像してました。なんで、何となく親しみがわいたかも。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
タイムトラベルもんです。
でもそんじょそこらのタイムトラベルもんとは、ひと味違うかもしれません。
昔、エジプトの魔術師が、魔法に失敗し、イギリスの所々の時空に孔が開いてしまいます。
それを現代の大金持ちが発見し、科学者たちが研究し、タイムトラベルが実現できるようになりました。
ま、そこまではよくある設定なんだけど、ふつうは行った先でトラブルに合い、すごい苦労しながらも、主人公はだいたい現代に帰って来れて一件落着ってパターン。
でも、本作は、行った先から、またもっと昔の時代にトラベルしちゃうは、なぞの魔法が跋扈していて、身体はのっとられちゃうはで、大騒ぎ。
しかも、いたるところに時空や魔法の伏線が隠れていて、もう大混乱です。
最後の最後まで、ほほ〜〜こういうことだったのか〜〜〜、すっかり忘れていたぜ!って思わされます。
ひとつよかったのは、主人公が17世紀のロンドンに行っちゃって町並みを見た時、ディケンズの小説を思い出しているんです。
私はディケンズは読んだことはないのだけど、ディケンズの再来ともいわれているパリサーの「五輪の薔薇」を読んだので、それを参考に町並みを想像してました。なんで、何となく親しみがわいたかも。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
マインドスター・ライジング (上)(下)
2004年4月4日 読書
ISBN:4488719015 文庫 ピーター・F・ハミルトン 訳・竹川 典子 東京創元社 2004/02 ¥819
舞台は近未来のイギリス。
世界は地球温暖化や戦争により、メタメタ。
そんな中、元特殊部隊で、人の感情を克明に読める能力を持っているグレッグが、闇企業から英国や世界を代表するような企業にのしあがったイヴェント・ホライズン社のある依頼を受ける。
イヴェント・ホライズンには、会長の孫娘であり、スーパーコンピューターが頭に入っているような少女・ジュリアがいた。
この二人を中心に、人工的・非人工的な特殊能力者達が才能を駆使して、ある陰謀を打ち砕いていきます。
印象的だったのは、特種能力を持ちながら、かなりのコンプレックスを持った人物が多かったこと。
ジュリアなんか、ほんとはとてもカワイイのに、近くにフェロモン女がいたために、自分は人工的に与えられた頭脳しかいいところがないって思っているの。
小学生のころなんか、自分に超能力があったら、どんなに人生ばら色だろう・・・と思ってたけど、やっぱり人間は人間なのね〜。
ズタズタな世界でも、そんな人間っぽい生々しさがあったり、やっぱり何にもゆるがない友情や信頼があったりで、そんなところが快い小説でした。
んで、この本は3部作の1作目らしいです。またまた期待な感じ!
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
舞台は近未来のイギリス。
世界は地球温暖化や戦争により、メタメタ。
そんな中、元特殊部隊で、人の感情を克明に読める能力を持っているグレッグが、闇企業から英国や世界を代表するような企業にのしあがったイヴェント・ホライズン社のある依頼を受ける。
イヴェント・ホライズンには、会長の孫娘であり、スーパーコンピューターが頭に入っているような少女・ジュリアがいた。
この二人を中心に、人工的・非人工的な特殊能力者達が才能を駆使して、ある陰謀を打ち砕いていきます。
印象的だったのは、特種能力を持ちながら、かなりのコンプレックスを持った人物が多かったこと。
ジュリアなんか、ほんとはとてもカワイイのに、近くにフェロモン女がいたために、自分は人工的に与えられた頭脳しかいいところがないって思っているの。
小学生のころなんか、自分に超能力があったら、どんなに人生ばら色だろう・・・と思ってたけど、やっぱり人間は人間なのね〜。
ズタズタな世界でも、そんな人間っぽい生々しさがあったり、やっぱり何にもゆるがない友情や信頼があったりで、そんなところが快い小説でした。
んで、この本は3部作の1作目らしいです。またまた期待な感じ!
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
ISBN:4041671132 文庫 大沢 在昌 角川書店 11/1997 ¥514
アメリカが開発したとんでもないバイオ・ウェポンが、日本に持ち込まれて、渋谷でドラッグとして売られ、大殺りく騒動が起きる!ってストーリー。
っつーか、ストーリーってよりも、久々に「やっちまったー!」って思った1冊。
何をやったかというと、同じ本2冊買っちゃた事件。
たまーにやるんだよね。前に買った本、また買っちゃうの。
今回は、前にノベルズで買ったやつを、徳間文庫で初版の日にちを見て買っちまった〜。
まったく同じ文庫ではないんだけど、内容は一緒。しかも、今Amazonで見たら、角川文庫版もあるんぢゃん。
最初、読みはじめたとき、何となく「あれ?」って思ったんだけど、読み進んでいったら、全然知ってる内容じゃーん。
気付けよ自分。
それだけキャッチーな内容ではあるんだけど、大沢在昌の中では、そんなにおもしろい方じゃないかも。
でも、大極宮(大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦が出している小冊子のようなもんで、この3人の新刊初版の本にはさまっている)が読めたからいーかー。なにげに楽しみな感じ。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
アメリカが開発したとんでもないバイオ・ウェポンが、日本に持ち込まれて、渋谷でドラッグとして売られ、大殺りく騒動が起きる!ってストーリー。
っつーか、ストーリーってよりも、久々に「やっちまったー!」って思った1冊。
何をやったかというと、同じ本2冊買っちゃた事件。
たまーにやるんだよね。前に買った本、また買っちゃうの。
今回は、前にノベルズで買ったやつを、徳間文庫で初版の日にちを見て買っちまった〜。
まったく同じ文庫ではないんだけど、内容は一緒。しかも、今Amazonで見たら、角川文庫版もあるんぢゃん。
最初、読みはじめたとき、何となく「あれ?」って思ったんだけど、読み進んでいったら、全然知ってる内容じゃーん。
気付けよ自分。
それだけキャッチーな内容ではあるんだけど、大沢在昌の中では、そんなにおもしろい方じゃないかも。
でも、大極宮(大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦が出している小冊子のようなもんで、この3人の新刊初版の本にはさまっている)が読めたからいーかー。なにげに楽しみな感じ。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
千里眼マジシャンの少女
2004年3月28日 読書
ISBN:4094032606 文庫 松岡 圭祐 小学館 ¥838
映画にもなった「千里眼」のシリーズ、文庫最新版。
同作家の「催眠」シリーズのカウンセラー嵯峨、「マジシャン」シリーズの少女マジシャン里見沙希も出てくる、とても豪華なキャストです!
千里眼の主人公・岬美由紀は、千里眼とよばれるほどのスゴ腕カウンセラー。そして、元自衛隊の女性初のパイロットだという経歴の持ち主で、とにかく強い!!!
今回は、日本の不況を打開するためにお台場に作られたカジノのオープンをめぐって、すごい陰謀と策略がかけめぐり、日本を震撼させるような事件が起こります。
そして、毎度、美由紀が痛快な活躍を見せます。
美由紀はとにかく、カウンセラー&千里眼としてより、元自衛隊員の実力を示した活躍がスゴい!!!
別にカウンセラーじゃなくてもいーんじゃないか?って思うぐらいですが、カウンセラーとして小さな診療所みたいな所にとどまっている心があるからこそ、きっと美由紀がより魅力的なパーソナリティになっているんでしょーね?
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
映画にもなった「千里眼」のシリーズ、文庫最新版。
同作家の「催眠」シリーズのカウンセラー嵯峨、「マジシャン」シリーズの少女マジシャン里見沙希も出てくる、とても豪華なキャストです!
千里眼の主人公・岬美由紀は、千里眼とよばれるほどのスゴ腕カウンセラー。そして、元自衛隊の女性初のパイロットだという経歴の持ち主で、とにかく強い!!!
今回は、日本の不況を打開するためにお台場に作られたカジノのオープンをめぐって、すごい陰謀と策略がかけめぐり、日本を震撼させるような事件が起こります。
そして、毎度、美由紀が痛快な活躍を見せます。
美由紀はとにかく、カウンセラー&千里眼としてより、元自衛隊員の実力を示した活躍がスゴい!!!
別にカウンセラーじゃなくてもいーんじゃないか?って思うぐらいですが、カウンセラーとして小さな診療所みたいな所にとどまっている心があるからこそ、きっと美由紀がより魅力的なパーソナリティになっているんでしょーね?
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ISBN:4334734693 文庫 柄刀 一 光文社 ¥819
宮部みゆき絶賛!!みたいなことが帯に書いてあって、つい買ってしまった1冊。ジャンルは本格推理?最近本格推理ってほとんど読まなくなったけど、久々に挑戦。解説も宮部みゆきさんが書いているので、いつもは読まないこと多いけど、今度はちゃんと読みました。
舞台は近未来の日本。
遺伝子の研究が相当進んでいて、治療などにも役立っているけれど、遺伝子による差別が起こりはじめている社会。
ある日、遺伝子研究の先駆的企業・SOMONグループの一族で、殺人が起こります。
そして、いくつかの殺人に遺伝子の問題が、深くからまってきます。
読んでいる途中で、フジテレビの「サイエンスミステリー」というDNAの不思議や運命についてやってたのを見たこともあったし、さらに興味深く読みました。
遺伝子の運命に強く立ち向かっていく人、逃げようとして結局運命にからめとられてしまう人、いろいろな人が出てきますけど、最後はなんとなく「やっぱ愛だな」と思う1冊でした。
解説で、作者の柄刀さんが自分の作品のことを「情報うんちく系のミステリー」といっていると書いてありました。科学ちっくなことを扱うとどうしてもそうなってしまうかもしれませんが、登場人物の感情をからめながら、書いてあるので、うんちくもあまり抵抗なくサラっと読めた感じ。
密室解明の説明のほうが、読むのちょっとめんどくさかった〜。本格推理だから仕方ないか。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
宮部みゆき絶賛!!みたいなことが帯に書いてあって、つい買ってしまった1冊。ジャンルは本格推理?最近本格推理ってほとんど読まなくなったけど、久々に挑戦。解説も宮部みゆきさんが書いているので、いつもは読まないこと多いけど、今度はちゃんと読みました。
舞台は近未来の日本。
遺伝子の研究が相当進んでいて、治療などにも役立っているけれど、遺伝子による差別が起こりはじめている社会。
ある日、遺伝子研究の先駆的企業・SOMONグループの一族で、殺人が起こります。
そして、いくつかの殺人に遺伝子の問題が、深くからまってきます。
読んでいる途中で、フジテレビの「サイエンスミステリー」というDNAの不思議や運命についてやってたのを見たこともあったし、さらに興味深く読みました。
遺伝子の運命に強く立ち向かっていく人、逃げようとして結局運命にからめとられてしまう人、いろいろな人が出てきますけど、最後はなんとなく「やっぱ愛だな」と思う1冊でした。
解説で、作者の柄刀さんが自分の作品のことを「情報うんちく系のミステリー」といっていると書いてありました。科学ちっくなことを扱うとどうしてもそうなってしまうかもしれませんが、登場人物の感情をからめながら、書いてあるので、うんちくもあまり抵抗なくサラっと読めた感じ。
密室解明の説明のほうが、読むのちょっとめんどくさかった〜。本格推理だから仕方ないか。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★☆
ダレカガナカニイル…
2004年3月13日 読書
ISBN:4062739496 文庫 井上 夢人 講談社 ¥933
やる気のない警備員の西岡が、新興宗教の警備をすることになって、初日にある事件発生!んで、その日を境に、頭の中に違う人格の誰かが、入り込んでしまった!…という物語。
んで、西岡の頭の中で誰かの声がするんだけど、西岡は自分の気が狂ったんじゃないかと思うのね。でもだんだんその声と女性と会話したり、事件の推理をするようになっていく。
こんなこと自分におこったら、まずどうしたらいいかわかんないよね〜?どこに行ったらいいか、わかんないよ。
西岡は、まず神経科だか精神科みたいなところに行くんだけど、ふつうはそれぐらいしか思い付かない!
物語はテンポよくどんどん面白く進んでいき、厚さが2センチ以上ありそうな文庫でも、あっという間に読んでしまったよ。
とても面白かったんだけど、その一方で、気が狂ったに違いないけど、そうと思えないフシがあると思っている西岡。そしてそれを医者にも全然わかってもらえないし、真にわかってくれる人なんて誰もいないっていうのが、苦しそうで苦しそうで、読んでいるだけでも苦しかったよー。
でも、そんな状況だからこそ、あんなに恋にのめりこんじゃったんだろーなー…と思った。
そんで、異常事態発生のとき、西岡はプーだったんだけど、つくずくプーでよかったな〜。とかも思った。そこまで西岡の心配することもないんだけどさ〜( ̄◇ ̄;
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★☆
やる気のない警備員の西岡が、新興宗教の警備をすることになって、初日にある事件発生!んで、その日を境に、頭の中に違う人格の誰かが、入り込んでしまった!…という物語。
んで、西岡の頭の中で誰かの声がするんだけど、西岡は自分の気が狂ったんじゃないかと思うのね。でもだんだんその声と女性と会話したり、事件の推理をするようになっていく。
こんなこと自分におこったら、まずどうしたらいいかわかんないよね〜?どこに行ったらいいか、わかんないよ。
西岡は、まず神経科だか精神科みたいなところに行くんだけど、ふつうはそれぐらいしか思い付かない!
物語はテンポよくどんどん面白く進んでいき、厚さが2センチ以上ありそうな文庫でも、あっという間に読んでしまったよ。
とても面白かったんだけど、その一方で、気が狂ったに違いないけど、そうと思えないフシがあると思っている西岡。そしてそれを医者にも全然わかってもらえないし、真にわかってくれる人なんて誰もいないっていうのが、苦しそうで苦しそうで、読んでいるだけでも苦しかったよー。
でも、そんな状況だからこそ、あんなに恋にのめりこんじゃったんだろーなー…と思った。
そんで、異常事態発生のとき、西岡はプーだったんだけど、つくずくプーでよかったな〜。とかも思った。そこまで西岡の心配することもないんだけどさ〜( ̄◇ ̄;
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★☆
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悪魔のパス 天使のゴール
2004年3月7日 読書
ISBN:4344404777 文庫 村上 龍 幻冬舎 ¥648
セリエAで活躍する日本人プレイヤーと友人の小説家が、死を招くドーピング剤に関する事件にかかわっていく物語。
最初、この本を買うとき、2日間も迷った〜。
第1の理由は、村上龍って、私にとってピンかパーか。すっごく面白いか、まったく面白くないかのどちらかで、本の裏の説明を見るだけじゃ、なんとなく判断できなかったんだよね。
第2の理由は、ネタがサッカーだから。そんなに激しくサッカー好きじゃないし、はたして本で読んで面白いのか、疑問。
でも何となく買ってみたけど、いや〜イッキに引き込まれました。けっこう面白かったです。
まず、とっかかりのところで、ペレの話がちょっと出てくるんだけど、村上龍の「5分後の世界」でもペレの話が出てきたので、違和感なく導入できたー。
それから、イタリア人のサッカーへの情熱。けっして趣味じゃないってあたり、なんとなくわかるな〜。
最後のほうのユヴェントスvsメレーニアの試合なんか、そんじょそこらの試合見るより、きっとずっと面白かった!
デル・ピエロ、インザーギ、ジダンといった実在の選手が出てきて、恐ろしいトライアングルを作ってたり、ユヴェントスがスズメバチのような攻撃をしかけてたり・・・といった具合。
あとは、おいしそうなモノもいっぱい登場して、読みながらおなかがグー。中でも、イタリアのミルフィーユとポルチーニ、サッカー場で売っている黄色いキャップがついているリキュール入りエスプレッソには、ひかれまくったな〜〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
セリエAで活躍する日本人プレイヤーと友人の小説家が、死を招くドーピング剤に関する事件にかかわっていく物語。
最初、この本を買うとき、2日間も迷った〜。
第1の理由は、村上龍って、私にとってピンかパーか。すっごく面白いか、まったく面白くないかのどちらかで、本の裏の説明を見るだけじゃ、なんとなく判断できなかったんだよね。
第2の理由は、ネタがサッカーだから。そんなに激しくサッカー好きじゃないし、はたして本で読んで面白いのか、疑問。
でも何となく買ってみたけど、いや〜イッキに引き込まれました。けっこう面白かったです。
まず、とっかかりのところで、ペレの話がちょっと出てくるんだけど、村上龍の「5分後の世界」でもペレの話が出てきたので、違和感なく導入できたー。
それから、イタリア人のサッカーへの情熱。けっして趣味じゃないってあたり、なんとなくわかるな〜。
最後のほうのユヴェントスvsメレーニアの試合なんか、そんじょそこらの試合見るより、きっとずっと面白かった!
デル・ピエロ、インザーギ、ジダンといった実在の選手が出てきて、恐ろしいトライアングルを作ってたり、ユヴェントスがスズメバチのような攻撃をしかけてたり・・・といった具合。
あとは、おいしそうなモノもいっぱい登場して、読みながらおなかがグー。中でも、イタリアのミルフィーユとポルチーニ、サッカー場で売っている黄色いキャップがついているリキュール入りエスプレッソには、ひかれまくったな〜〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
ISBN:4594044158 文庫 ペトラ・エルカーほか 訳:小津 薫 扶桑社 ¥952
8世紀末から20世紀まで、呪いの魔剣が、ドイツの地を中心に、呪いをふりまきながら、いろいろな人の手を渡っていくという物語。
時代ごと、剣の持ち主ごとに、違う作家が書いており、短編連作になっています。
一見、呪いの魔剣だなんて、私の好きそうなテーマなんだけど、一つ一つの短編が、ちょっと薄い感じがしたな〜。
呪い具合がイマイチ明確な感じもしないし。
別の作家が書いているからかもしれないんだけどね。
それから、とくに最初のほうは、当時の歴史やキリスト教のことをよく知らないと、なかなか読むのがたいへんかも。
実際、私はわりと読むのが速いほうだと思うんだけど、この本はちょっと読むと眠くなってきちゃって、読了するのがたいへんだった^^;
本来、解説は嫌いなんだけど、この本にかぎっては、解説の歴史についてとか読みつつ、本文のほうも進めていくといいかもしれません。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★☆
8世紀末から20世紀まで、呪いの魔剣が、ドイツの地を中心に、呪いをふりまきながら、いろいろな人の手を渡っていくという物語。
時代ごと、剣の持ち主ごとに、違う作家が書いており、短編連作になっています。
一見、呪いの魔剣だなんて、私の好きそうなテーマなんだけど、一つ一つの短編が、ちょっと薄い感じがしたな〜。
呪い具合がイマイチ明確な感じもしないし。
別の作家が書いているからかもしれないんだけどね。
それから、とくに最初のほうは、当時の歴史やキリスト教のことをよく知らないと、なかなか読むのがたいへんかも。
実際、私はわりと読むのが速いほうだと思うんだけど、この本はちょっと読むと眠くなってきちゃって、読了するのがたいへんだった^^;
本来、解説は嫌いなんだけど、この本にかぎっては、解説の歴史についてとか読みつつ、本文のほうも進めていくといいかもしれません。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★☆
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〈新宇宙大作戦〉 栄光のカーク船長 (上)(下)
2004年2月22日 読書
ISBN:4150114692 文庫 ウィリアム・シャトナー 訳:斉藤 伯好 早川書房 ¥700
新・スタートレックの小説版!
しかも、カーク艦長を演じているウィリアム・シャトナーさん作の、カーク復活シリーズ5部作の完結編です。
今回、ちょっと悲しいこともあるけど、やっぱりカーク艦長は、健在!!って場面大アリで、キモチイ〜!
スタートレックで、カー・スポ・コイトリオ(カーク・スポック・マッコイのトリオね)が、危険にむかって、ヘーキで飛び込んじゃっていくときに、頭の中でファンファーレが鳴る感じは、まさに健在でした。
カークは引退して静かにしようと思っていたのに、大事件発生で、カークがその気になっちゃって、マッコイが、「カーク艦長に追われるはめになるなんて、<保存者>(敵ね!)も気の毒だ・・・」ってボソっていうあたり、たまらな〜い!
さらに、ピカードもライカーも謎の失踪をとげたって報告を聞いたところ、カークは不安げにもならず、怒りもせず、うれしそうな笑みをうかべて、「敵が先に行動を起こした、今度はこっちの番だ!」っていうあたりも、たまらな〜〜〜い!
新スタートレックも面白いけど、やっぱカーク艦長よ、永遠なれ!と思った作品ですね〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★
新・スタートレックの小説版!
しかも、カーク艦長を演じているウィリアム・シャトナーさん作の、カーク復活シリーズ5部作の完結編です。
今回、ちょっと悲しいこともあるけど、やっぱりカーク艦長は、健在!!って場面大アリで、キモチイ〜!
スタートレックで、カー・スポ・コイトリオ(カーク・スポック・マッコイのトリオね)が、危険にむかって、ヘーキで飛び込んじゃっていくときに、頭の中でファンファーレが鳴る感じは、まさに健在でした。
カークは引退して静かにしようと思っていたのに、大事件発生で、カークがその気になっちゃって、マッコイが、「カーク艦長に追われるはめになるなんて、<保存者>(敵ね!)も気の毒だ・・・」ってボソっていうあたり、たまらな〜い!
さらに、ピカードもライカーも謎の失踪をとげたって報告を聞いたところ、カークは不安げにもならず、怒りもせず、うれしそうな笑みをうかべて、「敵が先に行動を起こした、今度はこっちの番だ!」っていうあたりも、たまらな〜〜〜い!
新スタートレックも面白いけど、やっぱカーク艦長よ、永遠なれ!と思った作品ですね〜。
くろちゃんの満足度(満点は★5つ):★★★